行動至上主義にはもう疲れた? 入念な準備とエフォートレス思考で成果を最大化する方法

はじめに:行動行動と言われるけれど……
最近は自己啓発界隈で「とにかく行動しろ」「やってみなきゃわからない」という声をよく目にします。もちろん「行動」自体は大事です。でも、INTJタイプの僕としては、
「準備せずに走り出しても、ゴールにつながるとは限らない」と思うんです。
そもそも僕は、やるなら“とことん”計画を立てたいタイプ。たとえば新プロジェクトを始める際は、
- 必要なリサーチ
- リソースの確認
- スケジュール策定 などをしっかりやってから、一気に実行へ移すほうが安心できます。ただし、この「準備→実行」というプロセスも、やり方次第では「完璧主義」にハマってしまい、スタートが遅れたり、走りながらムダが多くなったりするリスクがあるのも事実です。
ChatGPTを活用したリサーチ術
ここで僕が最近活用しているのがChatGPTです。今まで時間も労力もかかったリサーチ作業を任せるだけで、かなりスピーディにまとめてもらえるようになりました。海外の事例リサーチや専門用語の整理など、まさに「下調べ」の段階を一気に省力化できます。
- 「自分の欲しい情報」を明確にし、的確な質問を投げる
- ChatGPTの回答から必要部分を抽出し、自分の思考を追加して整理する
こうすることで、INTJらしく「抜け漏れなく網羅したい」というリサーチの安心感を保ちつつ、時間は圧倒的に節約できるようになりました。
そのうえで、さらに**「軽やかに成果を最大化する」ために参考になったのが、グレッグ・マキューンの『エフォートレス思考』**。自分のタイプ(INTJ)に合わせながらも、頑張りすぎずにゴールへ最短ルートで進むヒントがたくさん詰まっているんです。
「何をやるか」だけでなく「どうやるか」が重要
『エフォートレス思考』の大きなテーマは、
「本当に大事なことに取り組むとき、『どうやるか』を工夫すれば、頑張りすぎずとも成果を最大化できる」という点にあります。
たとえば僕はINTJタイプなので、「やると決めたこと」は全力でやります。でも、ときどき気合いを入れすぎて疲れ切ってしまい、成果もイマイチ……という経験はありませんか?(正直、僕はよくありました…)
本書によると、
- 頑張れば頑張るほど成果が出るとは限らない
- むしろうまくいかないときこそ、力を抜き、よりシンプルな方法を探す
という姿勢が大事とのこと。
現在地とゴールをまずは把握する
僕の場合は、いきなり走り出す前に、
- 「いま自分はどこにいるのか(現状)」
- 「どこへ向かっているのか(ゴール)」 を明確にするようにしています。この2点を入念に洗い出すと、最短距離で何をどうすればいいかが自然と見えてくるんです。
いざ「やるぞ」と思って動き始めても、現在地と目的地があいまいだと遠回りになりがち。そこで、INTJらしく「準備=現状とゴールの定義」をしっかり行い、その後で**「どう進めるか」**をシンプルに設計すると、頑張りすぎなくてもスッと行動に移せるわけです。
実際、僕が仕事の仕組みをシンプルに変えたら、驚くほど余裕が生まれました。入念に準備するスタイルはそのまま維持しつつ、「準備方法」と「動きだしの一歩」を軽くしただけで、一気にゴールへの道がクリアになったんです。
小さな努力を何倍にもする工夫(累積的成果)
エフォートレス思考では、ひとつの努力を何度も繰り返し成果に変える、いわゆる「累積的成果」に注目します。
- 一度作った仕組み(チェックリストやテンプレート)を使いまわす
- 学んだ知識を、人に教えることで自分もさらに深く習得する
こうした“レバレッジを利かせる”やり方が、INTJ的にも非常にしっくりきます。あらかじめチェックリストを整備しておけば、完璧主義で頭を抱える時間を減らせますし、より本質的な部分に集中できるからです。
仕組みづくりがもたらす未来
仕組みを整えるのは最初こそ労力がかかりますが、その後の未来を大きく変えてくれます。たとえば:
- 毎回ゼロから考えていた作業が、テンプレートを引っ張り出すだけで瞬時にスタートできる
- リサーチや判断で得た知見をテンプレートに追加することで、次はさらにスピーディかつ正確に動ける
- 仕組み自体が資産となり、自分以外のメンバーや未来の自分が同じ基準で仕事を進められる
結果的に、時間や頭脳労働を「本質的な仕事」に集中投下できるようになるんです。
たとえば僕は事業や投資に関する判断をするとき、
- 過去に作ったテンプレート(指標やチェック項目)を見直す
- 新しい案件で追加すべき要素を足す
- テンプレートを更新し、今後にまた使う というプロセスを踏んでいます。これだけで、積み重ねのパワーがどんどん大きくなり、判断がよりスピーディーでミスも減る。テンプレートに少しずつ“学び”を足し続けることで、過去の自分からの“資産”が成長していくイメージですね。
長期的な“分身”をつくるような感覚
仕組みづくりは、ある意味**「長期的な自分の分身を育てる」**ようなもの。一度作りさえすれば、あとは仕組みが自動的に成果を繰り返してくれる。INTJならこの「長期視点で仕組みに投資する」感覚はかなり楽しいはずです。未来の自分は新たなアイデアを考える時間や、さらに高度なチャレンジに使えるリソースが増えますからね。
完璧主義はむしろ邪魔になる ⇒「ゴミから始める」
入念に準備するタイプほど、最初から完成度高くと考えてしまいがち。でも『エフォートレス思考』では、
「ゴミから始める」というキーワードが強調されます。ピクサー作品だって、最初は“見られたもんじゃない”レベルの粗削りなアイデアからスタートし、少しずつ修正を重ねて名作を生み出しているわけです。
ゼロドラフトのススメ
僕がよくやるのは**「ゼロドラフト」**と呼ばれるアプローチ。ブログ記事や企画書でも、はじめは“ゴミ”かと思うくらい適当に書き散らかすんです。あとから修正して洗練させればいい、というマインドで始めると、行動のハードルが一気に下がります。
- INTJの強みである「客観的な分析」や「体系化」は、その後の修正段階で発揮すればOK
- 最初のラフ段階は、むしろ完璧主義をオフにしてフットワークを軽く
こうすることで、「準備をしたうえでサクッと始める」両方を実現できるんです。
まとめ:INTJ流・エフォートレスな進み方
- 計画段階で現状とゴールを明確化し、最短距離で何をすべきかイメージする
- ChatGPTなどを使ってリサーチを効率化し、自分の思考と組み合わせる
- 仕組みを作りこんで、累積的な成果を狙う(テンプレートやチェックリスト)
- 最初から完璧を求めず「ゴミから始める」くらいの気楽さで動き出す
すると、やる気全開で無理をしていた頃よりも、はるかに余裕がありながら成果も上がる状態を作れます。INTJとして入念な準備をする良さはそのままに、“頑張りすぎ”をそぎ落とす感じですね。
- *『エフォートレス思考』**の核心は、「頑張らなければ成果は出ない」という思い込みを手放し、よりシンプルかつ工夫した形で最大のリターンを得ること。「行動行動!」とせかされるのが苦手な方や、INTJ気質で“まずは戦略”をしっかり立てたい方には、かなり有益な一冊だと思います。
ぜひこのエッセンスを取り入れてみて、「準備→最初の一歩」のプロセスを軽くしつつ、長期的に成果が伸びていく“エフォートレスな未来”を一緒に目指してみましょう!